日めくり Evangelical World 伊豆

大島もこんなに近い伊豆高原

2015年12月26日
三原山にも雪が降るのを伊豆に来て知りました。椿の花ばかりに気が取られ、そんな寒さになるとはつゆ知りませんでしたから、ちょっとした衝撃だったと記憶しております。今日の大島は、このように暖かさを象徴しているように見えます。晴れて空気の澄んだ際には元町の建物がはっきり見えて、なんだか空を飛んで行けそうな気分になります。


椿祭りには多くの観光客が来島しますので、さぞ賑やかなことでしょう。熱海発伊東経由のセブンアイランド号が忙しく海上を駆けずり回る日が続くことでしょう。

『日常生活の中に幾たびとなく顕著に現れる凡くらな頭脳と利口な頭脳との特徴的な差異の一つは、凡くらな頭脳が起こりうべき危険を熟慮測定する際には、必ず、こういった種類の事で今までどんなことが起きたかということばかりを尋ね、それを考慮に入れるだけであるが、利口な頭脳は之に反して、どういうことの起きる可能性が有るかを熟慮し、その際スペインの諺に言うとおり、「一年以内に起きないことが数分以内に起きる」ということを深く考えてみるという点である。ここに取り上げたこの差異は、言うまでもなく当然なことである。けだしどういうことの起きる可能性が有るかを概観するには分別を必要とするが、現実にはどんなことが起きたかを概観するには感覚だけで事が済むからである』と、ショーペンハウアーが述べています。先を見通して判断するようなすばらしい能力が有れば、吾人生もずいぶん違ったものものとなったであったろうと、日頃思っておりますから、彼の言葉に下を向かざるを得ません。賢かったらな~とつくづく思います。深く考えるのにはメディテーションが必要だと本で読みました。朝早くか夜静かな時間となった時、星空でも眺めて・・・。最近は友がびっくりするほど早く休み、びっくりするほど長時間寝てしまうのですから、メデイテ-ションどころではないのが我現実です。  

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伊東の海も暮れの忙しさ

2015年12月25日
遠目にもさぞ大きいのではないかと思われる作業船を小さな船が引っ張っていました。いつもベランダから眺めますからその大きさを正確に認識していなかったことを、海辺で見て分かりました。


暮れになると年度末同様に、陸上でも至る所道路工事の交互通行に出くわします。広い海の上ですから、それほどにも感じませんが、毎朝忙しげにタグボートに曳かれて出かける作業船も、結構かいがいしく感じさせます。みな無事に新しい年を迎えられるようにと祈ります。

『人間相互間の精神並びに心情の同質性と異質性とが対談中にたちまち現れてくる事は、驚くばかりである。どんな些細なことにもそれが感じられる。対談が縁もゆかりもない全くどうでもよいようなことに触れている場合でも本質的に異質的な人の間では、一方の人間の殆ど一言一句が多かれ少なかれ相手の好みに投ぜず、中には相手の気に障る言葉もあろう。これに反して同質的な人間はすぐ何事につけてもある種の一致を感じ、同質性が大であれば、この一致はやがて溶け合って完全な和声、いな斉唱となる』とショーペンハウアーが述べています。聖書の記述にもクリスチャンの一致と言うことに心砕いているのを感じます。しかし、現実にはなかなか一致した思いを持つことは、単なる事務的なことでさえも難しいと感じることが多々あることも事実です。一致することの素晴らしさは斉唱の美しい歌声の通り、心地好いものであるはずだと吾も思います。それを日々感じて過ごして行きたいものです。  

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伊東の海の遙か彼方の不思議な船

2015年12月21日
横浜方面に巨大な船が、何日か前から見えていました。望遠レンズで見てみると大きなクレーンを積んでいるようでした。伊東の海に停泊している海洋調査船もかなりの大きさですが、それが足元にも及びません。一晩中電飾を点け、これでもかと謂わんばかりに輝いていました。作業船なのでしょうが、何の作業なのだろうか。そして、朝になって、いつのまにか作業船は消えていました。もっと大きな望遠鏡が欲しいような気がします。

船が消えてしまった後には新井の山の向こうに太陽が昇って来たのを空が知らせていました。

『十分な活力と熱意のある人は、不幸に見舞われる毎に、人生と世界に対する新しい興味を見出すことによって、あらゆる不幸を乗り越えていくだろう。其の興味は、一つの不幸のために致命的になるほど制限されることは決してないのだ。一つの不幸いや数度の不幸によってさえ敗北してしまうのは、感受性に富む証として称賛されるべきことではなくて、活力のなさとして遺憾とされるべきことである』とラッセル卿が書いています。こんなことは今まで考えたことはない。確かに長く生きているうちには、打ちのめされるような境遇に至ることは多々あったと思う。その時、吾は如何様に対処してきたのか…と考えると、ただ時間の経過に己を委ねてきただけだったと思う。体力が落ちるにつれて、思考も活力を失ってくるのを感じるこの頃であるから、今日のラッセル卿の言葉に吾はショックを受けている。『死はいつ何時私たちの愛する人を打倒すかもしれない。だから、人生の意義と目的をそっくり偶然の手に委ねるといった、そんな狭い激しさを私たちの人生に与えるべきではない』とも書かれていました。  

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師走なのに暖かな伊東の朝

2015年12月16日
週末は寒くなるとの予報らしいが、昨日も今日もとても12月とは思えない暖かさです。エルニーニョが観測史上最大であるための影響でしょうか。


冬の朝らしくなく、春の様にかすんでいました。大きな軍艦が停泊しているいつもの伊東の海です。もう今年も残り半月です。伊東の街は師走を感じさせない静かさですが、これで今月末になれば、沢山の温泉客が来て少しは街らしい雰囲気になるのかもしれません。誰か素晴らしいアイディアの持ち主が現れて、我伊東のシャッター商店街が賑やかになればいいなと念じつつ・・・。先般のあかつき2号のスイングバイは成功したと報じられています。軌道修正するのに、エンジンを使わずに、地球の引力を利用して行ったそうだが、どのようなことでも頭を使って何かできないだろうかと思います。宇宙の事ではないのだから、目に見える商店街のことなのだから…と考えますが、吾にとりましても良いアイディアは浮かんできません。

『時を待たずに先回りするということは、時の生ずる結果を予見することによってのみ理論的に為すべきであって、実践的にこれを為すべきではない。すなわち、時の経過によってはじめて得られるものを、時を待たずに要求し、時を待たずに手を着けるというようなやり方をすべきではない。こういうやり方をするものは、時ほど隙のない悪辣な高利貸しはないということ、時は前貸しを迫られるとどんなユダヤ人よりも厳しい利息を取り立てるものだという事を思い知らされるであろう・・・・・。規則正しく経過するときの歩みを早めようとするのは、もっとも高価な企てである。だから時に対して利息を支払わねばならない立場には立たないように自重するがよい』とショーペンハウアーが書いています。わが人生の先輩は『待つということは辛いことだが、とても大切なことでもある』と述懐していたものだった。すべてをありのままに見て、受け入れて生きることの大切さも感じさせます。  

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伊豆半島の遠眼鏡

2015年12月07日
最近はタブレットがカメラの領域を犯しています。友が遠くの利島を写真に収めているところです。


これからの季節は時折かなり遠方の三宅島まで見えることが有ります。東京の生活からは想像がつかないことでしょう。空に浮かんで写真を撮っているように見えて吾は気に入っていますが、肝心の彼女はあまりお気に召さなかったようでした。ちょっと離れた場所から、友たちの表情を撮ると、たまにびっくりするほどリラックスした自然な表情を残すことができ、吾としてはそんな写真が好きです。撮っていて楽しく感じます。写真愛好家は割と多いように感じます。写真が趣味の女性は結構いるもので、みなさんとても芸術的な写真を撮られます。肖りたいが、時間も財力もありませんから、残念ながら見るだけにすることにしています。

ヤマアラシの寓話で礼儀作法を示したのは ショーペンハウアー だが、アランもそれに関してこのように書いています。『廷臣の慇懃さもあるが、これは醜いものだ。それに、あれは礼儀作法などとは言えない。意図的になされたことはすべて、礼儀作法の埒外にあると、僕は思う。例えば、本当の礼儀正しい人間は、軽蔑すべき人間や悪意のある人間に対しては断固とした態度をとり、終いには手荒な真似をすることさえありうるだろう。其れは無作法ではないのだ。計算ずくの親切もまた礼儀作法ではない。下心ある諂いも礼儀作法ではない。礼儀作法と言えるのはただ、特に意識することなく行った行為、特に示そうというつもりもなく何かを示した行為の事である。最初の衝動に駆られている人間、すなわち思い浮かんだことを何でも言ってしまう人間、最初の感情に夢中になる人間、自分が何を経験しているのか気づかないうちから遠慮会釈なく驚きや嫌悪感や楽しさを示してしまう人間、そういう人間は無作法な人間である』と。反省させられました。せめて、今日一日無口に過ごしてみよう。  

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伊東の海には青空が広がった!

2015年11月21日
予報では今日だけらしいが、朝から素晴らしく晴れた空です。昨晩から伊東の海には大きな軍艦「ちよだ」が停泊していて、今朝は7時15分前からアンカーを揚げる作業に取り掛かっていました。






週末に海に滞在することはあまりないので、今日の予定は推測できるのか見つめておりましたが、多分横須賀へ真直ぐ帰らないような航路を採っていましたから、多分この週末は伊東の海に留まってくれるのではないかと思います。

『誰も認めたがらないことではあるが、何と言おうと、疎隔と長期の無沙汰は、すべての友情にとって有害である。会わぬ人はよしそれが最愛の友であっても、年経るままにいつしか乾からびて抽象的な概念と化し、そのため我々が寄せる関心は次第に専ら理性的な、むしろ因襲的な関心となってしまう。心の底から感ずる強烈な関心は、たかが我々の愛する動物にもせよ、ともかく目の前にいる者だけに注がれる。これほどに人間の本性は感覚的である。ここでも【現在こそは、頼もしい女神である】というゲーテの言葉に揺るぎはない』と ショーペンハウアーが書いていました。認めたくありませんが、認めざるを得ない現実です。彼が哲学者だから余計にそのように考えるのかもしれませんが、あまり楽しくないのも事実です。吾のような凡人は生きて行くためには、希望が必要だと思うのですが・・・。夢が有りません。  

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曇天の朝でも物語が有りそうな伊東の海

2015年11月18日
早朝には鳥たちが一時忙しげに飛び回ります。曇天の空をトンビが獲物を探しているようでした。


水兵さんたちはまだ朝食前だったかもしれませんが、鳥たちにとりましては一日の一大作業が開始されています。漁に出た漁船たちが戻って来るまでにはもう少し時間が有ります。カモメたちはもっぱらそちらを追いかけるのでしょうが、トンビはやはり優れた機能のある自分の目で獲物を探すのが王道だと心得ています。そういえば、遊覧船の観光客が撒く小さな菓子を追いかけるのはカモメだけです。プライドあるトンビですが、時折、烏どもに追いかけられ逃げ惑うこともあり、鳥の世界も向き不向きがあるようだ。

「人に満足するのは何と難しいことだろうか」と、ラ・ブリュイエールが述べたことに対して、アランはこのように書いています。『普通の人間を非難するのは正しくない。其れは人間嫌いの発作である。したがって、僕は本当の原因も訊ねないで、入場料を払ったのだから楽しませてもらおうという見物人のような気持ちで人を見てはならないと考えている。それどころか、反対に、気難しいこの存在のありようを自分自身のうちに顧みて、あらかじめすべての事を最悪に考えておく。話している相手は胃が悪いのかもしれない、頭痛がするのかもしれない、お金の事や家族の不和で悩んでいるのかもしれないと想像する。空模様が怪しいぞ、灰色と青色とが混じった三月の空だ、陽はさしているが身に染みる寒い北風だ、と想えば毛皮と傘の用意をする』と。どちらかと言うと、吾も一人でいる方を好むが、アランのような賢明な方はこのように考えるのだと思い、またこの思考回路は一朝一夕にはならないのであることを考えると愈々忙しくなってきてしまう。聖書の記されている神の考え方を探している最中であるから余計に焦燥感が否めません。大変です。

  

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UFOだったら面白い‼伊東の海

2015年11月11日
何気なく見上げた今朝の空に、いつもなら飛ぶような時間ではないのに、飛行機雲を伴った飛行物体…UFOなら面白かろうにとベランダに出てみました。




雲の遥か上を飛んでいるようでした。先端にはキラキラ光る飛行機らしき物が見えます。普通の旅客機でないのは飛行ルートから想像できます。成田をとうに通り越していました。軍用機なのでしょうが、UFOなら吃驚です。先日、地球を通り過ぎた小惑星はどうしたのでしょうか。その後の報道が見当たらなかったのは残念です。今朝は、冬の始まりを感じさせるように房総半島の影を見ることが出来ました。

アナトール フランス の言葉だそうだ。『現代の戦争と言う狂気の沙汰が、王朝の利益とか、民族自決とか、ヨーロッパにおける勢力の均衡とか、民族の名誉とか言ったものによって弁護される。しかし名誉によって戦争を弁護するほど奇怪なことはない。何故なら、名誉の名において、ありとあらゆる犯罪行為や破廉恥な行為に耽ることによって自らを汚さなかった国民はただの一つもないからである。また名誉の名においてありとあらゆる屈辱を経験しなかった国民も一つもない。又若し諸国民の中に名誉なるものが存在するとしても、それを戦争によって維持するというのは、すなわち名誉を重んずる人間なら恥だと思うような放火とか略奪とか殺人とか言った犯罪行為によってそれを維持するというのは、なんと奇怪なやり方であろう』と書いたそうだ。謂われてみればまったくごもっともなことであると、だれもが思うことでしょう。実際の社会は、このような考えを捨て置いて、相変わらずの闘いに明け暮れております。日本は平和に過ごしていますが、世界中至る所で紛争は絶え間なく続いているのを考えると希望を失いそうになってきます。  

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伊東の海の朝は秋深し

2015年11月07日


今朝6時過ぎの海と空の様子です。優しげな色合いにカメラを持ってベランダに出てみると、隣の民宿の泊り客も美しく明けてゆく光景を眺めていました。都会からの方でしょうか、きっとこの美しさに心打たれているのでは…と感じました。来年の2月下旬にならないと太陽が海から昇るのを見ることが出来ませんが、毎日の雲の色は見るごとに優しかったり、力強かったりヴァラエティーに富んでいます。気温や湿度にもよるのでしょうが、それを見る人間の目の構造もなかなかのものであると感じます。昨日のニュースで、例年今頃には収まるはずであるが、今年は気温が低くなってからも目の病気が流行をしていると報じていました。結膜炎の一種だそうだが、エレベーターのボタンとかドアの取っ手等を触って、その指で目に触れたりしないようにとのことでした。手は人にとりましては有用、無くてはならないものですが、それだけいろんなものに触れるため病気の原因となることもあるのでしょう。

トルストイが書いていました『世の中の体制だけで自分たちが幸福になったり不幸になったりするなどと思ってはいけません。世の中の体制を改造するとこに熱中している人々の意見がみんな食い違って、甲論乙駁・・・・それにしても、たとえ其の最良の体制なるものが有って、それが最良の案であることをみんなが認めるにしても、みんながその体制に従って生きるにはどうしたらいいでしょう!みんなが悪しき生き方に慣れ、悪しき生き方を愛しているとき、どうしてその体制を守るのでしょう。現に我々は悪しき生き方に慣れ、悪しき生き方を愛し、我々の手に触れるものを何もかも汚しているくせに、世の中の体制が良くなれば我々の生き方も良くなるだろう、と言っています。そもそも人間が邪である時、どうして世の中の良い体制などが出来上がりましょう?』と。杭が中途半端に打ってあったと騒がれていますが、人間性の基礎杭をしっかり打ってこなかったつけはどのように支払っていくのかと考えます。建築の際の杭だけでなく、フォルクスーゲンの排ガス測定のまやかしなどもその類だと思います。一企業の問題ではないように思えて仕方ない。トルストイの最晩年の言葉が身に染みます。  

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昨日の朝と今日の朝…何事もない伊東の海

2015年10月30日


ドラマティックな朝がやってきました。舞台演出家としての創造者の優れた技量を堪能できました。今朝は三羽烏がご出立です。電線のイソヒヨドリが2羽じっとそれを見つめていました。其れもまた何かストーリーが有るようにも思われて微笑ましい風景でした。


朝日が昇る前の一時は、小鳥たちにとりましは忙しい時間なのでしょう。じっと耳を澄ませていると6種類以上の声がしました。目にする種類の小鳥はいつも決まったものですが、声からいえばもっと多様な種類の鳥がいるのだと気づかされます。眠くなるとすぐ寝てしまうようにしているために、比較的早朝に目が覚める。早く起きることで、朝の美しい情景を眺めることが出来る。 ショーペンハウアーがこう書いています『朝は一般に、精神的な仕事にせよ、肉体的な仕事にせよ、どんな仕事にも例外無しに適した時刻である。朝は一日のうちでは青春時代に相当し、すべてが朗らかで清々しく、軽快である。張り切った気分で、全ての能力を思いのままに駆使することが出来る。朝寝をして朝を短くしたり、相応しからぬ仕事やおしゃべりに空費したりしないで、朝は人生のエキスと心得て、いわば之を神聖視すべきである。これに反して晩は一日の内では晩年である。晩になると無気力で饒舌で軽率になる。一日一日が小さな一生なのだ。毎日毎日の起床が小さな出生、毎朝毎朝の清々しい時が小さな青春、毎夜の臥床就寝が小さな死なのである』と。

この最後の文章はあの偏屈な老人の言葉とは思えません。素晴らしく詩的であり吾の鈍なる心にも響くものが有りました。一日一日大切には頭では理解しても、実際の行動はそうでないことも多々あります。また一つ良い言葉を知ることが出来ました。実行せねばなりません。

  

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