現場写真を撮りに行ったときに、思わず仕事を忘れてしまうことが有ります。手つかずの自然のままも良いですが、このような手入れの行き届いた庭も魅力的に思われるからです。

暖かな日差しの下で、パラソルを広げて読書でもしたら、どんなにか楽しく一日が過ごせるだろうか・・・。聴こえるのは小さな鳥たちの囀る声だけ。伊豆高原の別荘地にはよくある光景です。このような空間は人間にとりましては、必要なものの一つかと考えます。芝生の上に寝転がってみるのもいいかもしれません。土の香りとその温かみが心を和ませ、清々しいものとしてくれるような気もします。

『仕事には単なる退屈しのぎから最も深い歓びに至るまで、仕事の性質と働き手の能力に応じてあらゆる度合いが認められる。大抵の人がしなければならない仕事は、おおむね、それ自体面白いものではない。しかし、そういう仕事でさえ大きな利点がいくつかある。まず第一に、仕事は、何をすべきかを決定する必要のなしに一日のかなり多くの時間を満たしてくれる。大抵の人は、自分の時間を勝手に好きなようにつぶしてよいといわれると、やりがいのある楽しいことを思いつくのに困ってしまうものだ。そして、どんなことに決定したとしても、何か別なことの方がもっと面白かったのじゃないか、という思いに悩ませられる。余暇を知的に潰すことが出来ることは、文明の最後の産物であって・・・』と、ﾗｯｾﾙ卿が書いていました。忙殺は楽しくはありませんが、無為に過ごすことは苦痛そのものであると感じます。若いころは一日が36時間であったならとよく思ったものですが、長い方が良いのか短い方が良いのか、現在の吾は自分でもよくわかりません。